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明石小(東京・中央区)の解体作業に住民ら抗議―9月2日から校舎本体を解体へ

 【2010-08-25:川上湛永】関東大震災後に建てられた復興小学校の中央区立明石小の解体作業が24日から本格着手された。「明石小学校の保存を望む会」などの住民団体は、正午過ぎから正門前に約100人が集まり、抗議の声明を読み上げるなど抗議行動を行った。
明石小解体に抗議
【写真】明石小学校前で解体に抗議する住民団体(東京・中央区)
 建替え方針を打ち出している区は、早朝から校舎正面に防音壁を設置する作業を開始した。「保存を望む会」は、正面前に集まり、住民らは手に手に「壊すのはもったいない」「歴史や文化を伝えよう」「明石小は重要文化財相当」「「明石小はリノベーションしよう」などと書いたプラカードを持ち、保存を訴えた。中には、正門前に座りこむ女性も出た。

 住民らは先週から連日、午後5時から、正門前で声明を読み上げるなどアピール活動を続けているが、本格的な解体作業開始に近くの住民にも呼び掛け、抗議活動を盛り上げた。保存を望む会の中村敬子代表は「卒業生として必死の思いで保存を訴えている。区にはちょっと立ち止まって考え直してほしい」と訴えた。

中央区は改築推進の姿勢を改めて表明

 区は、25日に玄関門扉壁を解体、9月2日からは玄関部分に足場をかけ、校舎解体工事に入る予定だ。

 84年前に建築された明石小は、旧東京市が震災後から昭和初期にかけ建築した117校のひとつで、日本建築学会は、防災に配慮して鉄筋コンクリ−ト造とし、建築意匠的にも水準が高く、重要文化財相当とする見解を出している。8月5日には、建築家、大学教授ら242人が「明石小を重要文化財にする有識者の会」を設立するなど、保存運動が広がっている。

 これに対し、区は23日、矢田美英区長名でホームページに見解を発表し、その中で「明石小は老朽化への対応はもとより、教室の確保、体育館の拡充やバリヤフリー化など教育面に加え、地域の防災拠点としての充実が求められている等の課題があり、建築後84年が経過したコンクリートの劣化が進む現校舎ではこれら課題に対応していくことは困難である」とし、改築を進める方針を改めて明らかにしている。

 保存を望む会では、「マスコミ報道などで情報が伝えられ、住民はようやく事態を認識するようになった。はじめに改築ありきで、今頃になって住民から改築してほしいという強い要望があったなどと言っている。民主的なやり方ではない」と反発している。

 保存を望む会は、プログで保存をアピールするほか、解体工事を見守るなど過激ではなく静かな抗議行動の路線をとっており、それが保存の訴えを広める形になっている。「教育の中央区」を標榜する区にとって、抗議の声を聞かず、一方的にはねつけるだけでいいのかが問われる。

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- | 2017/02/13 5:58 PM
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