REJAニュースTopへ

日本不動産ジャーナリスト会議(REJA)が提供するニュースサイト

<< 国土交通政策研究所がマンションコミュニティに関する研究報告書を公表(2010-06-30) | 日本不動産ジャーナリスト会議 | 住宅金融支援機構の島田理事長が「言霊集」 >>

明石小(東京・中央区)の解体迫る―保存訴える住民が外国人特派員協会で会見

 【2010-07-24:川上湛永】関東大震災の直後から東京都内に建築された復興小学校の明石小、中央小を中央区(区長・矢田美英氏)は老朽化を理由に解体を計画しているが、「中央区立復興小学校の建替えを考え直す市民グル−プ」は23日、東京・有楽町の外国人特派員協会で記者会見を開き、保存を訴えた。中央区は計画通り、8月10日から明石小の解体工事に着手するとしている。
復興小(東京・中央区)の保存を訴える市民グループ
【写真】中央区立復興小学校の建替えを考え直す市民グループの会見(東京・有楽町の外国人特派員協会)
関連ニュース関東大震災復興後の明石小など7校の保存を要望―日本建築学会(2010-04-16)
 記者会見には、外国特派員ら20名が参加、保存運動に取り組む中村敬子、高橋義明代表が「歴史的にも、建築的にも価値が高く日本の誇りともいえる両小が区民の声を無視して解体されようとしている、保存を世界に訴えたい」と強調した。グループが独自に実施した区民300人の調査でも、79%の区民が計画を知らなかった、74%の区民が解体計画に反対だと答えている、として、解体は区民の声に反しているとした。

 日本建築学会は、7月9日に矢田区長に、中央区に現存する7復興小学校校舎の保存要望書を出した。それによると、7校とも登録有形文化財建造物の価値があると指摘、とくに明石小については、当時の東京市の「設計規格」をほぼ完全に満たしている、意匠的な完成度が高いなどとして、「重要文化財建造物」にふさわしい価値を有するとして、現状での保存を訴えている。

 これに対して、中央区は建築学会に7月14日に、現行の3校(明石、中央,明正小)の改築計画は、地元の要望を踏まえて、老朽化への対応や機能アップによる教育環境の向上、防災拠点など地域の核となる学校施設の充実を図るもので、「計画自体を変更する考えはありません」と回答。現校舎の記録保存、再利用可能な部材の活用などには対応するとしている。

 この回答に対し、建築学会は、21日、とくに明石小について「記録保存等にとどまることなく、重要文化財建造物に見合う保存・活用方策を決断くださるよう要望したい」とする見解を表明した。

 特派員からは、「解体ではなく、保存しながら一部機能性を高めるリノベーションでは、コストはどう下がるのか」という質問があったが、グループのひとりで、建築家の多羅尾直子さんは「リノベーションで老朽化に十分応できる。私たちの試案を区に提案したが、とりあってくれない。建替えは1校50億円かかるとみられるが、35億円ですむだろう」と説明した。

 また、「区の計画をもっと早く知って対応しなかったのか」という質問に、中村敬子さんは「昨年10月に新聞報道で知って、2カ月で保存要望の署名を集めた。これまで5回、区に要望書を出したが、一度も回答をもらっていない」と区の対応に憤懣を爆発させた。グループによれば、明石小ではプールの解体工事が終わり、仮設校舎に児童を移し、8月10日から本校舎の解体工事に入る予定という。

この記事に対するコメント

この会見でメインスピーカーを務めさせていただきました中央小グループの高橋義明です。当日はご多忙の中、ありがとうございました。またこのような素晴らしい記事をアップしていただき、お礼申し上げます。
21日(水)に明石小グループと一緒に署名を最終提出しましたが、これまでの中央区の対応にあまりにも誠意が感じられなかったたことから、新校舎の問題点を様々な角度から分析、整理した「公開質問・確認状」を添えました。PDFファイルでお送りしますので、メールアドレスをお送りいただけれますでしょうか。
今後とも宜しくお願い致します。
高橋義明 | 2010/07/25 3:19 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://news.realestate-jp.com/trackback/1375338
この記事に対するトラックバック




お問い合わせメールフォーム