REJAニュースTopへ

日本不動産ジャーナリスト会議(REJA)が提供するニュースサイト

<< 【田中順一郎氏追悼】自動車運転が得意だった田中さん | 日本不動産ジャーナリスト会議 | 【田中順一郎氏追悼】偉大なる業績を尊ぶ >>

【田中順一郎氏追悼】不動産証券化の土台を築いた歴史に残る人物

 【2010-02-05:週刊住宅新聞社新聞局長・松本英雄】不動産業界を代表する大物だった三井不動産の元社長・田中順一郎氏の訃報を聞き驚きを隠せなかった。ここ一年近くお会いしていなかっただけに気がかりではあったが…。
 田中氏との出会いは、私がまだ20代後半の若手記者時代だった27年前。当時の三井不動産専務だった。昭和62年に坪井東氏からバトンを受けて社長になられた田中氏は56歳。以後、平成10年までの11年間に渡り、三井を背負られてきた。背はあまり高くなかったがガッシリとした体躯と東京生まれらしいはきはきとした語り口に安心感と心地よさを感じたものである。平成15年に勲一等瑞宝章を受章された事を写真入りで大きく記事にしたところ、ご本人の実筆でお礼状を送ってこられた。人柄の良さにまた感激したものである。

 田中氏の時代は、バブル→経済崩壊→長期低迷と大変に厳しい環境下にあった。平成2年には大手デベロッパー50社で不動産シンジケーション協議会を設立。今日の不動産証券化の幕開けとなる礎を築いてこられた。平成3年時に三井不動産創立50周年を迎え、今日の「&」マークを制定。7年には大阪で日本初の大型ショッピングモールも完成させた。平成10年にSPC法が制定され、ビッグバンの本格到来による不動産証券化時代の幕が開くと、社長業を現社長の岩沙氏に委譲した。まさに今日のわが国の不動産業の発展と不動産証券化業界の土台を築いてこられた歴史に残る人物だった。ご冥福をお祈りいたします。

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://news.realestate-jp.com/trackback/1318991
この記事に対するトラックバック




お問い合わせメールフォーム