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米・カナダで大学図書館24時間開放は常識―京大での実施は国内初だが…

 【2009-02-09:川上湛永】飲食・パソコンもOK、京都大学図書館に24時間自習室―こんな記事が日本経済新聞の(社会面1月19日付)に掲載された。ささやかな記事だが、不況、雇用不安で図書館がどこも盛況で、図書館ブームといわれている中だけに、話題になった。しかし、アメリカやカナダの大学図書館事情を知る人の見方は、ちょっと違っているようだ。
 京大図書館で開放される自習室は90席で、月曜から木曜まで。夜間は警備員が巡回する。飲食コーナーも設け、持ち込んだパソコンを利用できる。松本学長は、国立大付属図書館で24時間利用の自習室は初めて、とコメントしている。ほかに慶応大では、図書館ではなく、一部の学部で研究室を夜間開放している。

 しかし、アメリカ、カナダでは大学図書館の24時間開放は常識であるようだ。スタンフォード大大学院に留学していたU氏は、「大学院ではまるで労働者のように勉強しないと追いつけない。深夜の図書館を出て、振り仰ぐ夜空の星のきらめきに疲れを癒した」と思い出を話している。

 ニューヨーク州立大などに留学経験のあるKさんは、次のようにアメリカ、カナダの大学図書館事情を語る。
 「アメリカ、カナダの大学では、公立私立を問わず、24時間開放は当然のこととされている。平日だけでなく週末も、コンビニのように図書館は常に明かりを灯している。このシステムは、学生のニーズと生活スタイルに対応したものといえる。キャンパス内に学生寮を備えている大学が多く、校舎と図書館、住居がすべて徒歩数分の距離にある。警備をしやすいという条件も、図書館に小さなカフェを設置した24時間システムを早くから発展させた」

 「深夜は、図書館だけでなく、キャンパス内すべてにキャンパスポリスと呼ばれる屋根のないオープンカーのようなパトカーが巡回している。学生寮に暮らす学生たちは、不規則な生活を常としているものも多い。深夜から朝まで図書館で勉強して、明るくなってから学生寮に帰って寝るという夜型の学生にとって、24時間図書館は重宝だ。コンピューター室も24時間利用可能。深夜は、図書の貸し出しの手続きはできないが、閲覧は当然可能となっている。一部には、24時間開放が、学生の不規則な生活を助長しているという批判もあるが、ともあれこのシステムは、優秀な学生を送り出しているわけだから、成功しているといえる」

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