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日本企業の負の体質「飛ばし・丸投げ・先送り」をなくすには――オリンパスの損失隠し事件を見て

 【2011-12-14:大越 武】オリンパスの巨額の損失隠し事件は、1990年のバブル崩壊時の日本企業の得意裏技「飛ばし・丸投げ・先送り」の三悪を、今また再現して見せているようだ。企業会計制度を始め、コーポレート・ガバナンス、内部統制システム、コンプライアンス等がこれだけ厳しくなってもなお、10年以上も損失を飛ばし、先送りして、隠し続けられたということ自体が驚異で、これまで積み上げてきたこうした企業改革の仕組みをさらに抜本的に変えない限り、今後もこうした問題が十分起こりうるのではなかろうか。日本の企業経営体制の体質に深く広く根ざしているだけに、「飛ばし・丸投げ・先送り」の三悪を根絶する再発防止策は、なかなか妙案がないようで、やっかいな問題ではある。 
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民主党代表選、大事なのは“顔の見えるニッポン”づくり

 【2010-9-2:伊能肇】民主党の代表選挙は、次期内閣総理大臣を選出する選挙となって、様相は一変した。菅vs小沢の闘いは、一部報道によると「これは戦争だ。小沢を潰す」やら「政治にノーサイドはない」やら、過激な言葉が一人歩きする。つまりは、権力闘争といった意味で、一昔前の自民党の総裁選挙と同質である。負け組が冷や飯を食い、勝ち組が栄耀栄華(えいようえいが)の限り?を尽くすといった構図にも変わりはあるまい。

 さて、そんな姿が海外から見たらどう映るのだろうか。円高が一段と進み、技術力のあった中小企業は「アジアの中小優良企業調査」の中で数社しか顔を出さないニッポン。アメリカに追随さえしていれば良かった習い性からいまだに抜け出せないニッポン。失われた20年の中で、経済運営さえ明確な志をもてないニッポン。これ以外にも上げたら際限がない“顔の見えない”ニッポンがひろがる。

“カオナシ”の日本人がそこにいる。

 「1年間に総理が3回も変わるのは恥ずかしい」ことではない。「恥ずかしい」のは、日本人の顔が見えないことだ。「金と政治」も「財政の健全化と消費税アップ」も大事ではあるのだろうが、世界から日本人の顔が見えるようにすることこそが今、問われているのだ。「貧しくとも凛とした顔」の日本人がそこにいることこそが大事なのである。

政権交代を演出した30日間―第一ラウンド、租特なども俎上へ

 【2009-10-06:伊能肇】“民主党100日戦争”の第一ラウンドが終わった。政権発足後、世論もジャーナリズムもお手並み拝見の意味をこめて、新内閣の動向を温かい目で見守ってきている。その最初の30日が経過し、具体的に何をやりたいのかが、ハッキリと見え始めた。この期間に報道されたもので最も目に付いたのが「八ッ場ダム本体工事中止」。無駄な公共事業を削減して、浮いた予算を「子供手当てなど」にあてていくというマニフェストで謳った内容通りのものだ。もう一つ眼に見えてきたのが、脱・官僚依存の動きだ。政策に対する官僚の意見を封じるため、実行する政策に関する議論は各省の三政務(大臣、副大臣、政務官)に限定され、事務次官会議なる官僚トップの組織が廃止された。
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小笠原諸島の領有権確保と明治丸が果たした役割

 【2009-06-30:飯田太郎】明治丸という船がある。1874年に明治政府の発注により英国で建造され、75年2月に日本に回航された灯台巡視船である。現在は、国指定の重要文化財として東京海洋大学(旧東京商船大学)越中島キャンパス(東京都江東区)に保管されている。
meijimaru 灯台巡視船の主な役割は岬の突端や離島に設置される灯台の建設や補給だが、高性能の明治丸はロイヤルヨットとしても使用できる仕様だった。国民の祝日である海の日は、函館で乗船された明治天皇が横浜に上陸した日を記念して設けられた。明治丸は琉球処分や壬午事変にも登場するが、小笠原諸島が日本領として確定した時にはとりわけ大きな役割を担った。
 日本の排他的経済水域(EEZ)は4,479,358km²。領土面積は世界で60番目だが、EEZの広さは世界第6位である。EEZの約30%は小笠原諸島を基点としている。海洋国・日本にとって小笠原の存在価値はきわめて大きい。小笠原が日本領として国際的に認められるまでのドラマと明治丸が果たした役割を紹介したい。
重要文化財「明治丸」ホームページhttp://www.e.kaiyodai.ac.jp/facilities/meiji/index.htm
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米・カナダで大学図書館24時間開放は常識―京大での実施は国内初だが…

 【2009-02-09:川上湛永】飲食・パソコンもOK、京都大学図書館に24時間自習室―こんな記事が日本経済新聞の(社会面1月19日付)に掲載された。ささやかな記事だが、不況、雇用不安で図書館がどこも盛況で、図書館ブームといわれている中だけに、話題になった。しかし、アメリカやカナダの大学図書館事情を知る人の見方は、ちょっと違っているようだ。
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集客と文化―伊豆の小さな温泉地で

 【2008-12-09:川上湛永】初冬の日差しが、やわらかい。伊豆半島の付け根に近い、畑毛温泉。そのD旅館を訪ねた。バス通りに面した旅館は、鉄筋コンクリート2階建て。背後に稲刈りの終わった田が、広がっている。遠くに、富士山の裾野につらなる山並みがかすむ。

 「一定のお客さんは、見えるが、それ以上増えない。どうしたらいいでしょう」とその旅館の女性支配人から、数か月前、相談を受けた。観光専門家ではない、一ジャーナリストとしてなら何か言えるかもしれない、と約束した。それで、現地視察ということになった。
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